【レビュー】ATH-WS1100

2ヶ月振りの更新はオーディオテクニカのヘッドホン・ATH-WS1110のレビューとなります。

高校時代からこれまで、PCで音楽を聴く際などはSONYのMDR-XB500を長らく愛用していました。が、10年目を迎えるにあたっていよいよイヤーパッドが限界の極限までボロボロになってしまったということで、此度思い切って新しいヘッドホンを選定することに相成りました。

ヨドバシ梅田3Fで吟味すること2日、都合1時間はウロウロしたでしょうか。低音厨ドンシャリ厨として正直最後まで同価格帯のMDR-1Aと迷いました。MDR-1Aは良い音を出します。長年SONYの音色を聴き続けてきた私としては十分魅力的で捨てがたい選択肢だったのは間違いないです。

決定打は一つひとつの音の圧倒的な強さ。普通量販店の試聴ブースって言ったら周りのノイズがうるさくてまともに良い音かどうかなんて評価できないじゃないですか、DNCとかでもない限り。でもこのATH-WS1100だけは明らかに違ったんです。もう、再生ボタンを押した時点で別世界。感動。圧巻。凄いです。

と、ゴチャゴチャ語っててもあれなので、価格.comの基準に沿ってレビューしていきたいと思います。店頭価格は税込23,640円。

パッケージは最初に載せた通り。十分な高級感があります。

本体はこんな感じ。スイーベルで折りたたみができて持ち運びにも便利。

左側の片出しタイプで、ケーブルは着脱式となっております。

専用ポーチも付属していました。使い道あるんだろうか。

さてさて、以下レビュー。使用想定は普通のPCやDAP(NW-A25)に直挿しで音楽視聴、ジャンルは打ち込み系がメイン。EQもそれに合わせて低>高>中って感じの設定になってます。

デザイン  ★★★★☆

なかなか格好いいと思います。最近よく若い人が持ってるbeatsみたいなシンプルなデザインは私は嫌いです。「どや!かっこええやろ!」ってくらいあからさまなメカっぽさ、無骨さがヘッドホンの真の良さってもんでしょうよ。そういう意味ではモニター用ヘッドホンも軒並み格好いいですよね。近頃の若ぇのはまったく分かってねぇ。

高音の音質 ★★★★★

今まで使ってたEXTRA BASSシリーズもそうですが今回のSOLID BASSも低音重視で、低音重視ということはそれ以上の音域はベースの音に消されるというのがありがちなのです。しかしコイツは全くそんなことがなく、聴いてみるとこれが驚くほど高音域の抜けが良い。「サ行」が刺さることもそれほどないし、嫌味ったらしくないシャリ感。これは同価格帯の他機種では表現できないものだと思います。

低音の音質 ★★★★☆

こちらは逆にSOLID BASEにしては抑え気味。他にオーテクを持っていないため比較のしようがありませんが、このシリーズってみんなこんなもん? 低音域に限ればSONYに軍配が上がると思います。かと言って別に弱いってわけじゃないんです。あくまで中音以上を邪魔しないレベルでその強さは表れています。ここら辺はイコライザーの弄りどころなんでしょうね。

フィット感 ★★★☆☆

パッドは良い感じにフィットしてくれます。ちょっと圧着感?ていうのかな、それが強いかなと。はっきり言ってMDR-XB500には負けます。24時間は付けられない。ただそれは大多数の機種で同じことです。前代が異常過ぎた。

外音遮断性 ★★☆☆☆

耳の部分をちょうど一周するかのようにベントが開いています。低音を鳴らしつつ高音の居場所しっかり確保しているんです。ということは抜けの空間があるに決まっている。周りの音はかなり入ります。アゲアゲでいきたいときは是非大音量でどうぞ。

音漏れ防止 ★★☆☆☆

上記がそのまま理屈になって、漏れます。価格.comのレビューを参考にするなら電車やバスでは使わない方が無難だとの意見が大多数です。ただiPhoneの音量で言うと6までは気にならないというコメントもあるので、その辺の按配は常識の範囲内で。

携帯性   ★★★☆☆

スイーベル機構が付いているものの、どこにでも携帯できるかと聞かれると微妙なところです。長期旅行など大きなカバンがある条件ならお供に入れていってもいいかも。私は基本的に自宅で使おうかと思っているので、上二つもそうですがここは客観的に見ての評価です。

満足度   ★★★★★

とにかく高音も捨てないドンシャリを求めていた私にとっては願ってもないくらい良い買い物になりました。値段はそれなりにしますが、それなりの価値はあります。

打ち込み系メインで評価してはいたものの、ジャンル問わず広く聴けると思います。メリハリのある音を出しつつもあまりクセがないので、イコライザーをちょこちょこっと弄るだけでどんな曲にもマッチするようになります。今まではシンセ、ベースを上げることを中心に音を作っていたのでどうしてもそれ以外の曲――合唱曲とかバラードとか――はある程度妥協せざるを得なかったのですが、フラットでもまあまあ良い音が出るコイツなら、そういったジャンルの曲も無駄なく聴けるのかな、と思います。

まだ1時間も聴き慣らしていないので100時間後、あるいは1000時間後にどうエージングされているか楽しみです。

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