自宅回線をSoftBank光からahamo光にした件
皆さまお久し振りです。みなとです。
実に1年振りの技術ネタ(?)です。最早SEとは何だったのか感が否めませんが、ご容赦ください。
今日は掲題のとおり自宅のインターネット回線を変更したけど結構不安だったっていう、ただそれだけのボヤきです。
きっかけ
関西に赴任してこの方、自宅のインターネット回線はSoftBank光を使っていました。特段思い入れがあるというわけではなく、ただその頃携帯電話の回線がSoftBankだったから合算請求もラクなので合わせていただけ、くらいのものです。
回線品質に不満を感じたことは特になく、強いて言えば光BBユニットの調子があまりよくなく、たまに回線が落ちるのでその都度ルータ再起動をかけるのが面倒だったくらいですかね。それもタイミングがあるのか頻発する期間もあれば半年~1年ほど安定する期間もあったような気がするので、結局何が原因だったのかまでは今更分かりようもありません。
で、数年前にiPhoneをSIMフリー版にして回線もdocomoの廉価グレード?のahamoに切り替えました。それに伴って最早自宅の回線だけSoftBankにしている積極的理由もなくなったため、固定費を少しでも浮かせるためahamo光にしようかな、と決心したのが今年の4月くらいのことでした。
…で、解約期間の問題で少し置きにしていて、5月中旬くらいからサポセンとすったもんだやって、無事切り替え完了に至りました。
何があったのか
まず、切替工事までのざっくばらんな流れはこんな感じでした。
- ahamo光サービスセンター(切替先)に回線契約の旨を連絡する
- SoftBank光サービスセンター(切替元)から事業者変更承諾番号を取得し、有料オプション有無も確認する
- 切替先から最終確認の連絡が来る
- 最終確認の3営業日以降、切替先に事業者変更承諾番号を連絡し、開通日を決定する
- 開通日の決定後、切替元へ開通日とIPoE方式の廃止を連絡する(ここでSB光はなぜかPPPoEと勘違いしていた)
- 開通日までにOCNバーチャルコネクトに対応したルーターを調達する(私は Aterm WX3000HP2 を購入)
- 開通日の2~3日前に光BBユニットを取り外し、開通日にルーターを取り付ける(これを忘れてた)
SoftBank、ahamoともに今どきチャットボットではなくいちいち電話でやり取りをしなければならなかったので平日のまあまあな時間を取られましたが、概ね互いの意思疎通は取れていたような気がします。
開通日は6/1に指定していました。手順7の事前の対応を忘れていたとはいえ、工事もないし(ONUは今のやつを使えと言われたので)、おそらく小1時間もあれば切替は完了するだろうとタカをくくっていたのが甘い考えでした。
結果としてIPv6は6/1中に開通しましたが、IPv4については翌6/2の夕方頃にようやっと開通となりました。なのでGoogleやYouTubeは早々に見れるようになったけど、それ以外のサイトがほとんどタイムアウトしてしまうという謎の事象に見舞われることに…笑
結果オーライではあったものの、それでも全開通まで不安が拭いきれなかったのは、私がIPoEについてあまりよく理解していなかったことが大きかったと思います。…ので、戒めとしてグダグダ書いてます笑
IPv4とIPv6
インターネットの通信プロトコルには大きくIPv4とIPv6という二つの方式があります。皆さんが普段よく見るであろう(?)192.168.1.1みたいないわゆるIPアドレスはIPv4というプロトコルでして、世の中の大多数の通信デバイスがこの規格に従ってやり取りをしています。
ところが、この現在主流のIPv4では使用可能なアドレス数が約232(約43億)個であり、元々ISPから契約者のルーターに配付されるべきグローバルIPアドレスについては現在ほぼ枯渇状態にあります。早い話、端末が多くなりすぎて桁が足らなくなったということです。
この問題を解決するため、IPv6という新しいプロトコルが登場しました。これを使うと、使用可能なアドレス数が一気に約2128(約340澗)個まで増えます。グローバルIPの枯渇問題は事実上解決できるということです。
しかし、このIPv4とIPv6には互換性がありません。ので、IPv6でサーバにアクセスするには、クライアント(PC、ルータ、ISP)が対応するのみならず、サーバ側もIPv6をサポートしなければならないのです。
もっとも、IPv4と並行してIPv6を同時にサポートするサーバも年々増え続けていっているとは思いますが、それでも例えばYahoo! JAPANやX (旧Twitter) といった大きなサイトでもまだまだ対応できていない場合があるというのが現状です。
PPPoEとIPoE
そして、通信方式の話です。
IPv4に対応したサイトを閲覧するにはPPPoEという従来の接続方式を用いますが、今回ahamo光が提供している通信方式IPoEはIPv6しか対応していません。じゃあIPv4しか対応していないサイトはどうするんだという話になりますが、これは2択で、IPv4には従来どおりPPPoE方式で接続するパターン(IPoE IPv6)と、IPv4もIPv6の通信網でトンネルして繋ぐパターン(IPoE IPv4 over IPv6)ということだそうです。
ahamo光は後者(IPoE IPv4 over IPv6)でした。
結論
前述のとおり、IPv6は6/1に開通、IPv4は翌6/2の夕方に無事開通しました。途中でルータの設定を色々弄りましたが、結果的には特に何も設定しなくても待っていたら勝手に繋がっていました。
というか、公式サイトの「インターネット接続の流れについて」の以下をもっとしっかり読んでおくべきでした。
光回線の開通工事完了の数時間~数日後、IPv4通信の開通を行うためのアプリケーションを対応ルーターへ配信します。光回線の開通工事後、速やかにお客さまご自身で対応ルーターを回線終端装置(ONU)に接続し電源を入れてください。IPv6通信に対応していないサイトについては、IPv4通信が開通するまで閲覧できません。
ahamo光 | インターネット回線・固定電話 | NTTドコモ (docomo.ne.jp)
そんなこんなで今は無事繋がっており、特に日常使いに支障はなさそうです。ですがさほど速くはないです。
また「IPoE方式では一部サービスがご利用できない場合が…」とか書いてあったのでこれまた不安でしたが、自宅から会社へのリモート接続も問題なくできました。
めでたしめでたし。
訂正します。
ONU⇔ルータのLANケーブルを換えたら爆速になりました。CAT6大事、CAT5aダメゼッタイ。