Windows10 現状の問題点
Windows10の正式リリースから2ヶ月ちょっとが経ちましたが、未だ是正されない、しかも結構面倒くさいバグが幾つかあるので紹介しておこうと思います。
Google IME時、ストアアプリで日本語入力ができない
関係する方々にとっては恐らく最大の不具合です。ストアからダウンロードしてくるアプリのほか、Microsoft Edge、「WebとWindowsを検索」でも使えないようです。
具体的に言うと半角/全角ボタンがまったく反応しないので英数字入力しかできません。まともに日本語でヘルプすら打てないというのはちょっと不便だと思います。
個人的にはつい最近までストアのTwitterクライアントを使っていたのでそれも不便でした。
解決策としては「Google日本語入力を使用しない」現状はこれしかないようです。どうしても極力MS-IMEを使いたくないって方は少々面倒にはなりますが、Win+SpaceキーでIMEの切り替えができます。
普通に文章を打つ分にはMS-IMEもそう悪くはないと思います。ただちょくちょく触った感じ、やはり固有名詞は弱いですね。クラウド変換は手放せないです。
キーボードが正しく認識されない(一部メーカーPC)
一部のメーカー製ノートPCなどでは、8.1から10にアップグレードするとキーボードに印字されているものと実際の入力が異なる、という問題が発生することがあります。
具体的な症状としては、「半角/全角キーを押すと ` が入力される」、「@キーを押すと [ が入力される」などです。これはShift-JIS対応の106/109キーボードを挿しているにも関わらず、OS側がそれを英語の101キーボードと誤って認識しているために発生する問題で、海外ソフトをインストールする、キーボードドライバの更新を忘れるなどでしばしば起こります。
こちらに解決方法が幾つか掲載されていますが、根源的な策はレジストリ書き換えの一手しかないようです。その方法をここでも紹介しておきます。
※技術的な修正です。誤った場合、コンピュータが正常に機能しなくなることがありますので十分にご注意下さい。
スタートボタンを右クリックし、「ファイル名を指定して実行(R)」→名前に「regedit」と入力し、Enterキー→左のツリーから
\\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters
を探し出し、それぞれのアドレスの文字列や数値が以下のようになっているかを確認し、誤っている場合は修正して下さい。「Polling~」などその項目自体がない場合は、特に新規で追加する必要はありません。
これで再起動をすれば日本語キーボードとして認識するようになっているはずです。
端末によっては「LayerDriver KOR」を削除しないと正しく認識してくれない、というケースもあるようです。全て正常値に修正して、それでも直らなければ上記を削除して下さい。
Firefoxがよくクラッシュする
これはあまり噂に聞かないのでグラボなど使っているパーツとの相性が悪いだけなのかもしれませんが、アップデートしてからやたらFirefoxがクラッシュするようになりました。
スペック不足の問題として重いタブを複数開くと画面が硬直、いわゆるフリーズというのはよくあることですが、ページ遷移した途端潔く再起動してクラッシュレポートのダイアログが表示されるというのはなかなか類を見ない症状かと思います。少なくとも先代Win7ではなかったです。
これについては先日バージョン41.0.1が公開されたので、もしかしたらそこで修正がかかっているのかもしれません。しばらくは様子を見ようと思っています。
WMPの一部機能が搭載されていない
Windows7まではWindows Media Player(WMP)でDVDをリッピングしたIFO、VOBファイルが問題なく再生できたのですが、10にアップデート後、再生できなくなりました。
これに関しては正直「DVDリッピング」ということ自体、暗号化解除するしないに関わらず違法行為の温床として問題視されてきたので、恐らくバグや不具合ではなく元々搭載予定のなかった機能なんだと思います。ただやっぱり無いと不便ですよね。GOMや他のストアアプリでも再生できないようです。その方面の専門ではないので具体的にはよく分かりませんが、OSレベルでその周りのコーデックに対応していないのではないかな、と。
解決策ではありませんがVOBの代わりにISOイメージとしてマウントしてしまえばディスクがなくても仮想ドライブにデータを読み込めます。リッピングソフトの他にDEAMON Tools Liteなどの仮想ドライバが必要になりますが、手間としてはさほど変わらないので便利だと思います。
アップデート直後、動作が非常に重かった
ブログのどこかで紹介した気がしますが、Windows10にアップデートした直後、再起動を2、3回するまで物凄く動作が遅いことがあったのでこれはマズったかなと思っていました。
ですが、どうやらそれは仕様だったらしく、「バッテリー消費早すぎる問題」として認知されているようです。
これはアップデート直後にOSが自動メンテナンスを行うためで、電源に常時接続する端末の場合スリープを勝手に解除して行われているそうです。なんともありがた迷惑なことですね。
なのでWindows10が以前のOSと比べ比較にならないほど遅いのは最初のうち。あとはわりかしサクサク動いているので、これは問題にもならない問題でした。
Windowsフォトビューアーの「前へ」「次へ」のバグ
些細なことかもしれませんが、関係各位には致命的なバグです(笑)
画像プレビューにはデフォルトでWindowsフォトビューアーを使っている方が多いかと思いますが、複数の画像を順々にプレビューして見ていくときに、どうやら名前順のソートにしか対応していないようで、日付順のフォルダを見ていると順番がごちゃごちゃになっているように思えます。
例えば最初の画像をプレビューします。このフォルダは保存した日付順にソートされています。
ビューアーで「次へ」もしくは右矢印キーを押下すると、普通でしたらすぐ右側にある画像が表示されるはずです。Windows7まではそういう仕様でした。
ですがここで次にいくと……
何故か別の画像が表示されてしまいます。表示される名前的に昇順表示になっているようです。
もちろん期待される順番通りにネーミングされていればそれで問題はないわけですが、多くの場合、適当な半角英数で保存していると思います。そういう時にこれだとかなり不便だと個人的には思いました。
.NET Framework準拠の自作プログラム動作が異常に重い
Visual Studioでプログラムを組んでWin10環境で実行すると、起動が非常に遅い、もしくは起動後も動作が不安定で使い物にならない、ということがありました。
よく使う自作メモ帳は若干気になる、程度で起動が遅いくらいで済んでいましたが、それ以外でちょっとコード数の多い、あるいは外部ライブラリを読み込んでいるプログラムなんかはもう目も当てられない状況です。
該当する方はほとんどいらっしゃらない稀有なケースだと思います。原因不明ですが、Win10版VSで組み直せば元通りになるとか……?ともかく、現在調査中です。