3月末からしばらくは説明会とセミナーの連続です。試験はあってもWebテスト、適性検査の程度で、やはり企業主催のイベントに参加することで業界に対する知識を深める作業が中心となってくるでしょう。

説明会の意味を知る

一口に説明会といってもその意味合いは企業によって大きく異なります。「セミナー」と冠していても単なる説明会に終始する内容だったり、単独説明会でも合説の延長上に過ぎないようなものだったりもします。どんな内容なのか具体的には参加してみないことには分かりません。

説明会とセミナーを明確に分けている企業では、ざっくり言って 説明会は企業を知るための場で、 セミナーは業界を知るための場です。説明会では人事によるスライド形式での説明や先輩社員とのパネルディスカッションの後質疑応答で終了というのがオーソドックスなパターンです。一方セミナーの場合その中身は多種多様で、社員とのトークが中心だったり、事業展開のシミュレーション、企業オリジナルのボードゲームでグループ対抗戦を行うというセミナーも中にはありました。

多くの場合、説明会やセミナーの参加の有無やその結果が選考に関わることはほとんどありません。ですが、稀に単独説明会の参加がその後の選考のために必須要件としている企業もあるため要注意。逆にESが通らないと説明会の案内すらしてもらえない企業もあります。そういった点からも選考フローというのは企業によって大きく違ってくることの意味合いが実感頂けるでしょう。

基本事項をまとめる

当たり前ですが説明会まで来て質疑応答で「月給はいくらですか」などと聞くのは問題外です。会社資料やHPで知りうる基本的な情報は事前に知っておく必要がありますし、大事なのはそこではありません。もちろん福利厚生など基本的事項であっても不明な点、不安があればそれを質問するのは吝(やぶさ)かではありません。少なくとも回答が数値など明確に分かってそれで終わってしまうものならばあまりいい質問とは言えません。

その企業を知る際に重要なのは、事業形態と社是の二つです。どのように事業展開を行い、そこで どういう強みを持っているのか、その会社では何がキーワードとなっているのか、それこそ淡白なHPの文章だけでは読み取ることのできない、説明会で知る必要のある事柄ですよね。

受付票を印刷する

不要ならいいのですが、意外と土壇場になって焦りやすいのが受付票の存在。印刷までしなくても、今はスマホがあるのでそれで提示すればいいというケースもありますが、念のため紙として持っておいた方が無難ではないかと思います。

大体の受付票はバーコードで参加者を管理しているので、それが不鮮明になりやすい家庭用のインクジェットプリンタは若干心許ないです。できれば大学のレーザープリンタで印刷したいところですが、就活生ではなかなか自由に大学に行く時間もないでしょう。そこで、セブンの文書プリントが光ります。

まず最初に受付票についてです。採用サイトから説明会・セミナーを予約すると、「受付票を印刷する」というボタンがあり、小窓で受付票が表示され汎用の印刷ダイアログが出てきます。その場で印刷しない場合、ここでプリンター名から「 Microsoft XPS Document Writer」を選択して下さい。

でOKをクリックすると名前を付けて保存のダイアログが続けて表示されるので、適当なファイル名にしてこれもOK。すると「hogehoge.xps」というような形式のファイルになるかと思います。

実はこのXPSというファイル、知名度低い割にはPDF並に汎用性の高い拡張子で、WebページをそのままA4用紙に焼き付けたものをセブンでプリントアウトすることができるのです。

作成されたファイルをUSBメモリに入れてコンビニに持っていきます。店頭のコピー機の使い方については「文書プリント」を押してからの案内を参照して下さい。白黒1枚10円でコスパはあまり考えたくないですが、高品質ですし、非常にお勧めです。

クラウドサービスを活用しよう

もはや就活指南なんだか何なんだかよく分からなくなってきましたが、出先で急に「あれ印刷してなかった!」ってなることは多々あると思います。そういう時に限ってないんですよねぇUSB。本当に効率が悪い。

さて、そこで登場するのがクラウドサービス。ご存知ない? いいでしょう。クラウドというのは簡単に言うと、どの端末からでもアクセスできるハードディスクのようなものです。専用のフォルダにファイルを入れておけば自動的にサーバーにアップロードされ、あらゆるデバイスのフォルダが常に最新の状態に保たれます。「いらねぇやそんな機能」と思うかもしれませんが、一度手を出すとやめられません。

いまあなたがiPhoneを使っているならラッキーです。既にiCloudというApple限定のクラウドサービスのアカウントを持っていますから、これを使わない手はありません。クラウドには他にもDropboxやGoogle Driveなど様々なサービスがあります。私はMicrosoftのOneDriveを利用しています。ブラウザからOfficeファイルが編集できるので便利だと思いました。

はい。長くなりましたがクラウドにファイルをアップロードしておけば出先でいざ印刷し忘れていても、ネットに繋がる端末とプリンタさえあればいつでも印刷が可能なので、就活中のファイル管理として私はクラウドの利用をお勧めしています。

質問する

「説明会で何か質問した方がいいんですか?」

質問はした方がいい、よくないの話ではなく、疑問点があるから質問するんですよね。「質問しなきゃいけない感じだったからとりあえず質問した」ではあまりにも本末転倒で滑稽だと思いませんか。その企業に興味を持ちある程度知ったからこそ必然的に疑問点が浮かび上がるのであり、ただ殺伐と疑問点だけを模索しても意味がありません。逆に言うとだから「月給は~」とか「採用実績は~」とか取るに足らない質問しかできないのです。万一そんな質問を投げるような学生を説明会で見かけたら一人ほくそ笑んでいてください。その人はきっと二次選考辺りで消えています。

やや辛口になってしまいましたが、とりあえずそんな理由で 人事の印象操作のためだけに聞くような質問であれば、私はしなくていいんじゃないかという意見を持っています。何故ならそんな質問みんなやっているからです。その程度で人事に覚えてもらうことなんて出来ません。

ただまぁ「やらなくて後悔するよりやって後悔した方がいい」という某朝倉さんの理論はここでも通じるのではないかと。その辺の按配は、人によりけり。